「アイドルマスター」というコンテンツ
とあるゲーム情報サイトで、アイドルマスターのイベントに関して、とてもプロデューサーらしいレポートで好評だったゲームライターの「中里キリ」さんがblog(狐汁)を始められたようです。
最初のエントリーは、やっぱりアイマスでした。
「THE IDOLM@STER Christmas for you!」や「THE IDOLM@STER RADIO MASTER DIVA」の発売が発表されていますが、これだけ売れるのですから、次を企画しないわけがありません。DLCの価格設定など、ユーザーの立場としては「俺たち絞られてんなぁ」と思うこともあると思いますが、重要なのは、いかに気持ちよく絞ってくれるかがプロの技ではないでしょうか。思い入れのあるコンテンツに対してユーザーがお金を落とし、そのおかげで新作が出せるサイクルというのは、双方にとって実に幸せな関係だと思います。全国のアーケードから筐体が撤去され始めたとき、アニメ版の路線が発表されたとき……もう『アイドルマスター』というコンテンツとはお別れなのか、と感じたときの絶望を思えば、新作や関連製品でコンスタントにお財布を工面するプロデューサーの顔は、実に幸せそうだと思うのは僕だけでしょうか。『アイドルマスター』の売れ方は特殊ですが、コンテンツが本来あるべき極めて健全なサイクルでもあると思います。
確かに「アイドルマスター」は特殊なコンテンツであると思います。
よく「搾取されている」なんて言われますけど、当のファンとしてはそんなこと全然思わないんですよね。
EX衣装は1000マイクロソフトポイント(MSP)ですが、これは10キャラ分ですから、実質はひとつ100MSP。DOAX2に比べれば、なんて良心的なんでしょう(笑)。
……これって「洗脳」されてるんかなぁ(笑)。
気持ちよくお金を出せるコンテンツってそうそうないし、そんなコンテンツである「アイドルマスター」に出会えた自分は幸せだと思います。
あー、でも最近アーケードにはお金落としてないなぁ。
体調と時間の関係もあるんですけどね。
さて、一方で「XENOGLOSSIA」にも触れられています。
●「XENOGLOSSIA」が追い風に?
この“売り上げ人数の絶対数は多くないが、コアユーザーが筋金入りに強く、お金をちゃんと落とす”という構造はアイマス特有と言ってもいいのですが、何がユーザーの忠誠度の高さを支えているのでしょうか。それを考える上で、避けて通れないのがアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の存在だと思います。2007年初頭にもたらされた、アニメ版アイマスのキャストが堀江由衣さん、田村ゆかりさんといった人気声優に一新され、ストーリーはロボット物に……という知らせは、多くの原作ユーザーを打ちのめしました。アニメ版がどれほど豪華な内容であっても、既存のファンは原作ゲームをベースにしたアニメ化をイメージしており、多くのファンの願いは、“アイマスの声優さんたちに晴れ舞台を!”という物だったと思うのです。しかし、結果として、この経験こそがアイマスファンをひとつにしたのではないかと、僕は思います。いわばアーケード版における、ファーストプロデュースの失敗にあたる出来事なのかな、と。「XENOGLOSSIA」のキャストの豪華さ、舞HiMEチームによる制作という売り文句は破壊力満点で、「これからはアニメ版が主流だな……」という空気が、2007年頭には間違いなく漂っていました。最近知った人には信じがたいことかもしれませんが、2007年4月のオールスターライブが、ゲーム版アイマス声優の最後の舞台だと信じていた人は少なくないのです。その時僕は、「他の媒体やライターが全部アニメ版を支持しても、自分だけはゲーム版に張り続けますよ」と大きな口を叩いていたのですが(笑)、それと同じことを、全国のプロデューサーが思ってくれたからこそ今がある。そう信じています。
目からうろこというか、なんというか。
ゲーム版のファンみんなからそう思ってもらえれば、XENOGLOSSIAも安らかに眠ってくれることでしょう(爆)。
実際のところ、アイデア自体はよかったと思うんですよ。やっぱり「美少女とメカ」は燃えます。
自分も「ハミングバード」を「ガオガイガー」に乗せたり、「ToHeart」を「ゲッターロボ」に乗せたりしてますし(笑)。
でもそれは、あくまでも「アイドルマスターのキャラが」メカに乗るから面白いのであって、話にあわせて本来のキャラクターを変えちゃダメでしょう。
それでは「オリジナルでやればいい」って言われるのも当たり前です。
まぁ、オリジナルとして見ても面白かったかと聞かれると、ちょっと返答に困りますが(苦笑)。
関連グッズが「水着&裸ばかり」というところで察していただければ(爆)。
こうしてまとめてもらうと、本当にいくつもの「奇跡」が積み重なって「アイドルマスター」というコンテンツが続いているんだなぁ、と思います。
そして、その奇跡を起こしたメンバー(スタッフ・キャスト・店舗・ファン等など)のひとつに自分が入っているのならば、本当にうれしいのですが。