ポケットサイキッカー
☆Episode1 「その力、人の平穏乱すものじゃ! 使ってはならぬ!」 「何を言っているの。あたしのじゃまをしないで!」 「無念じゃぁ~!」 「今はまだ、この力(ケーブル)が必要なの……」 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ☆Episode2 「あなたは、まだキースの所にいるのですか……」 「逃げてくれ! エミリオ! ぼくの中の悪魔が目覚める前に……」 『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』 「やい、エミリオ! 今買ったばかりの『ポケットピ○チュウ』よこしな!」 「だ、だめだよ! これはウェンディーに頼まれて……」 「やかましい! そんなのオレの知ったことじゃねェ!」 「うわーん! 光よ!」 ぴかぁ~~っ! 「ああ、また……。こんな力(グッズ)があるから……」 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Episode3 カプセルが開き、ソニアはゆっくりと目を開いた。 「今日のメンテナンスは終わりました。もういいですよ、ソニア。そうそう、 あなたのサイキックパワーを上げる『サイキック強化スーツ』ができています から、それを着なさい」 「はい、ウォンさま」 ソニアはウォンに手渡された黄色いスーツを身に着けた。 「ウ、ウォンさま、こ、これは……」 「うむ、よく似合いますよ、ソニア」 耳カバーには黄色と黒に塗分けられたうさぎのような耳が。そして、スーツ のおしりには稲妻をかたどったようなしっぽがついていた。 そう、まるで「ピ○チュウ」のコスプレのようだった。 「そのスーツを装着したあなたを『ソニチュウ』と呼ぶこととします。今強 化型の『ラ○チュウ』型のスーツも開発中ですから、楽しみにしていなさい、 ソニチュウ」 「いやあの、それよりも、その呼び名はちょっと……」 「ソニアのメンテナンスはもう終わったのか?」 キースとブラドが部屋に入ってきた。 「キッ、キースさまっ!」 「ああ、これはこれはキース様。今はソニアではなく、ソニチュウですよ」 「なに?」 恥ずかしい姿を最愛のひとに見られて、真っ赤になっているソニア、いや、 ソニチュウを、キースは見つめた。 「か、かわいい……」 「え?」 「よく似合うよ、ソニア……。いや、今はソニチュウだったか」 「は、はい! わたしはキースさまのソニチュウです☆」 いきなりラブラブモードに入るふたり。 ウォンはすでに次のスーツの設計作業をしていた。 「ケッ! なあにが『ソニチュウ』だか」 ブラドはゲー○ボーイを取り出しながらつぶやいた。 「やっぱポ○モンっつったら『イ○ツブテ』に決まってるだろうが!」 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Episode4 ゲイツには目的があった。 最愛の妻と娘を奪ったサイキッカーどもを根絶やしにすること。 そして、娘が死の間際につぶやいたあの言葉。 『図鑑が……』 ゲイツはセンサーを作動させ、そのふたつを持った相手を探す。 『(ポ○モン所有の)サイキッカー発見……。捕獲(ゲット)する……』 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Episode5 「バーン、これが最後だ。同志となれ」 「キース! おまえは間違っている! 目をさませ!」 「おまえのその『ミュ○』、それで図鑑が揃うのだ。さあ、バーン!」 「いいかげんにしろ! おれがどれだけ苦労してこいつを手に入れたのか、 おまえにわかるか! 夜も寝ないで昼寝して、バイトでかせいだ金を『コ○コ ○コミック』につぎ込んで、ようやく当選したんだ! そう簡単に渡してたま るか!」 「しょせんは炎(赤)と氷(青)。交わることはないのかもしれんな……」 今、最後の闘い(笑)が始まる……。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆