探偵ファイルさんで、あのドクター中松氏のことが記事になっています。
しかし、それがツッコミどころだらけというのは(笑)
とりあえず簡単なところを紹介します。
=>今までの発明品の中で、思い出深い作品がありましたらその事を
=>それはもう全てですね。
=>今まで3218件(平成16年6月現在)の発明をしています。エジソンは1093件ですが、それ以上の3218件全てが思い出深いですね。
はい、有名な数字のトリックですね。
エジソンの1093件というのは米国特許件数で、発明件数ではないんですね。
ドクター中松氏の特許件数は、1948年から91年までで193件。
それから十年ちょっとで3000件以上の特許を取ったとは信じられませんね。
というか、ニュースになりますって(笑)
エジソンの1093件は特許の数。中松氏の3218件は発明の数。
まったく違うものを比べても意味はありません。
でも、中松氏はウソは言っていません。
=>今まで3218件の発明をしています。エジソンは(特許件数が)1093件ですが、それ以上の(数になっている)3218件全てが思い出深いですね。
と言っているつもりなんでしょう。たぶん。
単にちょっと省略しているだけですよね(笑)
ドクター中松氏がフロッピーディスクを発明したというのもあやしいというのは、有名な話です。
IBMがフロッピーディスクを生産販売したのが1972年。
中松氏がIBMとフロッピーディスク関連のパテント契約を結んだのが1977年。
契約よりも生産を先にしてしまうのはおかしいのでは?
実は、中松氏の持っている特許は「ナカビソン」という「やわらかい媒体(紙)に磁気記録をする」という技術。
つまり「紙製レコードのアイデア」にすぎず、フロッピーディスク自体を作ったわけではないのですね。
IBMからすれば「特許に抵触するかもしれないから、とりあえず契約結んどけ」程度の認識だったと思われます。
しかし、この程度のことは「トンデモ本の世界」に全部書かれているんだけどなぁ。
探偵ファイルの方は誰も読まれていないんだろうか?
※参考文献:「トンデモ本の世界(文庫版)」と学会・宝島社