空想科学ラジオ読本
ラジオの「週末ナチュラリスト朝ナマ」という番組に「柳田理科雄先生の空想科学ラジオ読本」というコーナーがある。
仕事中にカーラジオで聞くことがあるのだが、ツッコミどころ満載で、もう運転どころではなくなるのがたまらない(笑)
先日はドラマの「エースをねらえ」について「科学」していたのだが……。
第1話のアバンタイトル。
お蝶婦人がラリー中に放ったスマッシュのボールが、相手コートにワンバウンドした後、フェンスによじ登っていたひろみの目の前を通過した、というシーン。
ボールは画面を一瞬で通り過ぎたので、速度は90km/hは出ている。
コートとフェンスの間の距離は画面で見る限り、50メートルはありそうだ。
このことより計算すると、お蝶婦人が放ったスマッシュの初速は247km/hは出ている。
世界記録は男性選手のサーブ時の240km/hだから、それよりも速い。
おそらく50年後にもお蝶婦人のようなものすごい選手は現れないだろう……。
ちょっとまてい。
これのどこが科学やねん?
ロケ地へ行って、コートとフェンスの間の距離を実際に測るとか、ボールを撮影時と同じように飛ばしてもらってスピードガンで測るとか、それくらいするもんじゃないの?
パーソナリティの一文字弥太郎氏は「柳田先生はテレビの画面を定規で測ったりして、科学的に見ているんですね」と関心していたが、どこが科学的なんだろうか。
そんな非科学的な行動を、柳田氏は肯定こそしなかったが、否定もしていなかったなぁ(笑)
火星の話のときも、こんなやりとりがあった。
柳田「火星へ行くには片道1年半かかります」
一文字「では、行って帰ってくるだけで3年かかるんですね」
地球も火星も太陽の周りをそれぞれ違うスピードで回っていることをすっかり忘れています。
「行って帰るだけ」だと、行きと帰りで距離が変わってきてしまうので、単純に2倍にはできないはずなのですが。
柳田氏もちゃんと説明してあげればいいのに。
そのことを知っていればですけど(笑)
コメントする