神聖メイドロボ王国
「びえ~~~ん、またミートせんべいになっちゃいましたぁ!」 「あー、泣くんじゃない。ほら、耳カバーをなでてみろ」 「あ……」 なんだこりゃ(笑)
1999年9月 4日
「びえ~~~ん、またミートせんべいになっちゃいましたぁ!」 「あー、泣くんじゃない。ほら、耳カバーをなでてみろ」 「あ……」 なんだこりゃ(笑)
=================================== ※この作品は、リーフ製コンピューターゲーム「To Heart」およびバンダイビ ジュアル製オリジナルビデオアニメ「真ゲッターロボ」のパロディです =================================== 『いけません! 浩之さん!』 浩之の心に、緑色の髪の少女の姿が写った。 緑色の光が強くなり、トゥハート1の体が吹き飛ばされる。コクピットの中 で、浩之は呆然としていた。 「なぜだ……。なぜおまえがそこにいる!」 地上のトゥハートドラゴンたちが、上空のトゥハート1に向かってトマホー クを投げつけた。 トゥハート1の両腕が切り飛ばされ、体中にトマホークがつき立った。 「ぐはぁッ! こ、このぉッ!」 我に返った浩之はトゥハート1の体をひねり、体勢を取り直した。 「トゥハートッ・ビイィィィーーームッ!!」 上空から打ち出したビームは、地上のトゥハートドラゴンたちを全滅させた。 なんとか地上に着地したものの、トゥハート1は全身の傷口からオイルを吹 き出し、立っているのがやっとという状態であった。 「なぜだ……。なぜおまえが橋本のもとに……。うっ!」 傷だらけのトゥハート1の前に、ダブルトマホークを持ったトゥハートドラ ゴンが現れた。 「ここまでだな、藤田」 「て、てめぇ……」 そのトゥハートドラゴンに乗っていたのは橋本博士本人であった。 「ここまでよくやった。せめて最後はこのおれの手でとどめをさしてやろう。 貴様は理緒の仇なのだからな!」 「……確かに、おれとあんたはうまくいっていなかった。だが、理緒ちゃんの 一件、あれは誰が見ても、間違いなく事故だった!」 「事故? 事故だと? きさま、あの理緒の死を、まだ事故だと言い張るのか!」 二人の脳裏に、あの日の光景が浮かぶ。 ライガー号とドラゴン号の間でつぶれていくポセイドン号。 そして、その時ポセイドン号に乗っていたのが……。 トゥハートドラゴンがダブルトマホークを振り上げた。 「許さん! 許さんぞ! 藤田ぁ!」 橋本がトマホークを振り降ろそうとした瞬間、トゥハートドラゴンの足元の 地面が動いた。 「なにっ!」 地面からドリルアームが飛び出し、トゥハートドラゴンの左足を粉砕した。 そのまま、地面から1体のロボットが姿を現す。 「あれは、トゥハート2!」 トゥハート1とトゥハートドラゴンの間に現れたロボットはトゥハートロボ の高速戦闘形態、トゥハート2であった。 橋本のトゥハートドラゴンは、体勢を崩しながらもトゥハート2に斬りかか る。 「おのれ! ダブルトマホークッ!」 しかし、振り上げたトゥハートドラゴンの右腕に、黄色いじゃばら状の腕が 巻きついた。 「トゥ、トゥハート3まで!」 キャタピラの音と共にトゥハートドラゴンの背後に現れたのは、トゥハート 3であった。トゥハートドラゴンはさらにトゥハート3の腕に巻きつかれ、身 動きが取れなくなった。 「浩之ちゃん、怪我はない?」 「そ、その声は! あかり、トゥハート3に乗っているのは、あかりなのか!」 「うん、ひさしぶりだね、浩之ちゃん」 あかりのなんとなく場違いな声が聞こえた。トゥハート3に乗っているのは、 浩之の幼なじみで、トゥハートチームのひとりであった、神岸あかりだった。 「ってことは、トゥハート2に乗っているのは……」 浩之はトゥハート2の後ろ姿をにらみつけた。 「きさまかぁ! 志保おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッ!!」 その日の夜。雨の中、研究所に呼び出された浩之は、銃声を聞いた。 現場に向かって駆けだす浩之。そして、到着した浩之が見たものは……。 「は、博士!」 眉間を撃たれて死んでいる橋本博士と、すぐそばに転がっている凶器と思わ しき拳銃であった。 「い、いったい、誰がこんなことを……。 !」 突然、窓から躍り込んできた人影が、浩之を襲った。右手に持ったナイフで 浩之に切りつける。 浩之はそれを転がって避け、同時に地面に落ちていた拳銃を拾って立ち上が った。 「きさま、何者だ!」 浩之は人影に向けて発砲した。浩之が撃った弾は、正確にナイフを弾き飛ば す。 人影はしびれた右手を左手で抑えた。 その時、遠くで光った雷が、その人影を照らしだした。 「し…… 志保……」 人影の正体は、血走った目をした志保であった。 志保は窓から飛び出し、そのまま逃走した。浩之はあわてて窓から外を見た が、すでに志保の姿はなかった。 「いったい、何がどうなってるんだ……?」 「浩之…… さん……」 後ろから声をかけられ、浩之が振り向く。声をかけたのは、研究所で使って いるメイドロボのHM-13セリオタイプだった。 「セリオ……」 声をかけようとした浩之は、セリオの視線に気づいた。 橋本博士の死体、浩之の顔、そして…… 浩之の右手に握られた拳銃……。 「浩之…… さん……」 「! ち、違う! 違うんだ、セリオ!」 右手から拳銃を取り落として、浩之は叫んだ。 セリオは振り向き、その場から逃げ出した。 「待ってくれ、セリオ! これは違う! おれじゃない!」 セリオからサテライトシステムを介して、警察とKSSに連絡が入った。 殺人の現行犯で、浩之は多数の警官に押さえ込まれ、逮捕された。 「違う! おれじゃない! おれじゃないんだ!」 遠くであかりと雅史が警官に向かって何か叫んでいるのが見えた。おそらく 浩之は無実だと主張しているのだろう。だが、その証拠は何もなかった。 「おれじゃない! おれじゃない! おれじゃない! おれじゃない! おれじゃないいいいいいいいいいいいいいいっっっっっっっっっ!!」 トゥハート1に背を向けたまま、トゥハート2のパイロットは話しはじめた。 「ごめんね、ヒロ。悪いとは思っているわ。あの時、あたしもどうかしていた のよ。橋本博士の口車なんかに乗っちゃったから……」 トゥハート2に乗っていたのは、浩之の読みどおり、もとトゥハートチーム の長岡志保であった。 「ごめんですむか! てめえと橋本のおかげで、おれはなぁ!」 「浩之ちゃん! 志保はね!」 「いいのよ、あかり。許してくれなんて言わないわ。ヒロがあたしを恨むのは 当然だもの。だから……」 志保はトゥハート2を振り向かせると、右腕に装備されたドリルアームを、 浩之の乗ったトゥハート1に向けた。 「だから! 始末はあたしがつける!」 「志保! てめぇ!」 ドリルが回転を始め、撃ちだされる。 発射されたドリルは、動けないトゥハート1の脇をすり抜け、後ろにあった 巨大な岩に突き刺さった。 すると、その岩が巨大な生物に変化した。大きな声で叫ぶ、巨大生物。 「インベーダーだと! バカな! ヤツらは全滅させたはず!」 「そうよ! こいつらのために、あたしと博士は……」 インベーダーはその背に翼を生やすと、研究所に向けて飛び立った。 「い、いかん! まだ目覚めるのは早い! 早く制御せねば!」 インベーダーに気を取られたあかりの一瞬のスキを付き、トゥハートドラゴ ンから橋本が乗ったドラゴン号が分離する。そして、インベーダーを追って、 研究所へと向かって飛んで行った。 「逃げるか! 橋本ぉ!」 浩之は計器に目を走らせた。 「イーグル号は何とか使えそうだな……。 あかり! おれのイーグル号と合 体しろ! ヤツらを追いかける!」 「だめだよ、浩之ちゃん!」 「なにぃ!」 あかりの予想外の答えに、浩之はとまどった。 「今の戦いでわかったでしょう。トゥハートロボは、3つのハートマシンと、 3人のパイロットがそろって、はじめて本当の力が出せるんだよ。それは、浩 之ちゃんが言っていたことじゃない!」 「うっ! し、しかし、3人のパイロットと言ってもだな……」 浩之の視線はトゥハート2へと向いた。 トゥハート2のコクピットハッチが開き、志保が顔をのぞかせた。 「志保ぉッ!」 浩之はトゥハート1のコクピットを開けると身を乗り出し、懐から取り出し た銃で志保に狙いをつけた。 「浩之ちゃん! 志保!」 あかりも思わずコクピットを開け、その身を乗り出した。 「ヒロ、あたしを殺りたければ殺ってくれてもいいわ。でも、それはすべてが 終わってからにしてほしいの。それまで、あたしは逃げも隠れもしないわ。だ から……」 しばらく志保をにらんでいた浩之は、銃を収めた。 「わかった。その命、しばらくは預けておいてやる」 「浩之ちゃん……」 「ありがと、ヒロ」 浩之はシートに腰をおろし、操縦桿を握った。 「いくぜ、あかり、志保! ヤツらを追いかける!」 「行こう、浩之ちゃん!」 「オッケェ、この志保ちゃんにまっかせなさい!」 『オープン・ハートッ!』 3人が同時に叫ぶと、3体のトゥハートロボは9つのハートマシンに別れた。 その中から3つのマシンが飛び出す。 赤いイーグル号が先頭を飛び、それにグレーのジャガー号、黄色いベアー号 が続く。 「チェェェェーーーンジッ・トゥハート・ワァァァァァァーーン!! スイッチ・オォォォォォーーーーーーンッッッッッ!!」 浩之の叫び声とともに、3人が同時にレバーを倒す。ハートマシンが合体モー ドに入った。 志保の乗るジャガー号の後ろに、あかりの乗るベアー号が合体した。 ジャガー号からは腕が、ベアー号からは足がのび、ボディへと変形する。 そして、浩之の乗るイーグル号が頭部に変形し、ボディと合体したその姿こ そ。 「トゥハート・ワァァァァァァァァァンッ!!」 3体のハートマシンが一つとなり、トゥハート1へと合体した。 「トゥハートッ・ウィーーーーーーーングッ!!」 トゥハート1の背中にマントがひるがえる。そして、トゥハート1は橋本達 を追って飛び出した。 ※次回予告 橋本を追って、研究所に突入する浩之と志保。 そこで彼らが見たものは! 以前よりパワーアップしたインベーダーに、 トゥハートロボは絶体絶命のピンチに陥る! 突如現れた巨大な影! それははたして、敵か、味方か! 次回「真(チェンジ!!)トゥハートロボ」 「登場!! 神か悪魔か真トゥハートロボ!!」 お楽しみに!
橋本博士自慢のトゥハート軍団は、その圧倒的な力を見せつけた。 自衛隊にも出動要請がかかったが、戦力の差は火を見るよりも明らかであっ た。 トゥハートロボにはトゥハートロボ。 新型トゥハートロボはまだテスト中であったため、初代トゥハートロボの参 戦が検討された。 そして、トゥハートロボをもっともうまく扱える者として、『彼』の名があ がった……。 =================================== 真(チェンジ!!)トゥハートロボ 第2話「トゥハートチーム集結! 悪のドラゴン軍団!」 ※この作品は、リーフ製コンピューターゲーム「To Heart」およびバンダイビ ジュアル製オリジナルビデオアニメ「真ゲッターロボ」のパロディです =================================== 「どういうことなの! あたしたちを降ろすなんて!」 「今は、一機でも多くの戦力が必要なはずです!」 「いくらポンコツでも、無いよりマシでしょう!」 橋本博士の宣戦布告から一夜明けたその夕方。 来栖川綾香、松原葵、坂下好江の新トゥハートチームの3人は、突然の待機 命令に憤った。 「しゃあないやろ! 上からの命令なんや!」 出撃前の整備が行われているトゥハート1の前で、智子は3人を一喝した。 「もうパイロットは決まっとるんや!」 「なんですって! ま、まさか!」 「まさか、あいつを再びトゥハートロボに乗せるというのか!」 智子は複雑そうな顔をして答えた。 「そう、そのまさかや……」 「そ、そんな! ひどすぎます! 先輩は、先輩は、絶対に人殺しなんてして いません! それなのに!」 「わかっとる!」 智子の声に、興奮して叫んでいた葵は我に返った。 「わたしかて、あいつがやったとは思うてない。けどな、やってないっちゅう 証拠がない以上、これ意外にあいつが自由になる方法はないんや……。いくら 仮釈放でも、刑務所よりはマシやろ……」 「しかし、いくらほかに方法がなかったと言っても、永久囚人を使うとは」 「それも仮釈放が条件とはいえ、橋本博士を殺した本人に、もう一度殺させよ うっていうんだからな」 先日怪我をした雅史が入院しているKSSの医療施設から、トゥハート1の 出撃準備の様子が見えていた。 その様子を見ながら、ふたりのエージェントが話している。 到着したヘリから『彼』が降りてきた。 『彼』はマフラーを覆面のように頭に巻き付けており、顔は見えなかった。 だが、その眼光は異常に鋭かった。 巨大な赤鬼を思わせる姿のトゥハート1。その頭部に、コクピットはあった。 リフトが『彼』をトゥハート1のコクピットまで持ち上げていく。 「まあ、ヤツならやってくれるだろう」 「ああ……。元トゥハートチームリーダー『藤田浩之』ならば!」 浩之は顔に巻いていたマフラーを投げ捨て、トゥハート1のコクピットに乗 り込んだ。 「トゥハートッ・ウィーーーーーングッッッッッ!!」 トゥハート1の背中にマントが現れると、一気に上空へと飛び立った。 浩之は現場に向けて、トゥハート1を飛ばせた。 「なんだって! 浩之が出動した!」 トゥハート1が飛び立つ爆音で目を覚ました雅史は、そばにいたエージェン トの一人に掴みかかろうとしたが、傷の痛みにうめいた。 「無理をするんじゃない。なあに、あいつにまかせておけば大丈夫さ。きっと 橋本の首を持って帰るに……」 「そうじゃない! 今の浩之に戦わせたりしたら、今度こそ間違いを……!」 その時、病室の入り口から、カシャンという音がした。一同がそちらを向く と、そこにはあかりが立っていた。あかりの足元には水差しが倒れ、中に入っ ていた水が床に広がっていく。 「あかりちゃん……」 「今の…… 本当……? 浩之ちゃんが…… 出動したって……」 雅史は何も答えられなかった。 あかりは振り向くと、廊下を駆けだした。しかし、すぐに一人の女性が待ち かまえているのに気付き、足を止めた。 「あ!」 「ハァイ、あかり、ひさしぶり!」 「すべてが今、始まりました」 「…………」 「そうですね……。これから人類が迎えるのは、明日という名の希望なのか」 「…………」 「それとも、破壊という名の絶望なのか……」 「…………」 「それは、神のみぞ知ること……」 「だが、報いは受けなければならん! そう、その本質がなんであるか知ろう ともせず、無限のエネルギー・トゥハート線をもてあそぼうとしたおろかな者 どもよ! さあ、世界最後の夜明けに懺悔せよ! ウワーッハッハッハ!!」 研究所の屋上で、橋本は大きく笑っていた。 「うるせぇ!! それはてめえのやるこったぁ!!」 「なにっ!」 上空から浩之の操縦するトゥハート1が、橋本が操るトゥハートドラゴンが 埋めつくす現場に降り立った。 「藤田!」 「ひさしぶりだなぁ、橋本ぉ! どうやって生き返ったのか知らねぇが、この おれが引導を渡してやるぜ!」 浩之の叫びと共にトゥハート1の両腕にハンドガンが現れ、浩之はそれを撃 ちまくった。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」 トゥハート1を取り巻いていたトゥハートドラゴンが、次々と砕け散ってい く。 「やめんか!」 「むっ!」 浩之は橋本の方を向いた。 「それ以上はお前のためにならん! だがな、ここはよく来たとほめておこう か。この裏切り者め!」 「だまれぇ! てめえがトゥハート線を利用して何を企んでいるのか、おれは 忘れちゃいねぇ! それに、てめえはどのみち死ななきゃならねぇんだ。それ なら、今度こそ、このおれの手で!」 「……理緒の時も、そう言ったのか?」 「! だ、だまれえぇぇぇぇッ!」 トゥハート1が走り、パンチで目前のトゥハートドラゴンの顔面を粉砕する。 さらに迫り来る別のトゥハートドラゴンを、トマホークで切り捨てた。 「トゥハートッ・ビイィィィィーーーーーームッ!!」 トゥハート1の腹から発射されるビームが、次々とトゥハートドラゴンをな ぎ倒して行った。 「さすがは元トゥハートリーダー。一筋縄ではいかんようだな」 橋本は椅子に座ると、そこに付いていたスイッチを押した。 トゥハート1が立つ足元の地面が、突如上空へと舞い上がった。それととも に、トゥハート1の体も空中へ打ち上げられる。 「なにっ!」 地面から飛び出したのは、無数の青い影であった。 「トゥハートライガー!」 空中で無数のトゥハートライガーに取りつかれ、トゥハート1は動けなくな った。 「とどめだ」 地上から上空のトゥハート1に向け、トゥハートポセイドンのストロングミ サイルが一斉に発射された。無数のストロングミサイルがトゥハート1を取り 囲んだトゥハートライガーのかたまりに当たり、爆発を起こす。 「やったか!」 爆発の煙の中から、3つの影が飛び出した。それは、トゥハート1が分離し た、3体のハートマシンであった。 「なめるなぁ!」 そのまま研究所上空へ昇ったハートマシンは、再びトゥハート1に合体する。 そして、トマホークを構えながら、橋本をめがけて飛び下りてきた。 「これで終わりだあッ!」 「藤田あッ!」 トマホークが橋本に向かって振り降ろされる。 しかし、刃が橋本に届く直前、緑色の光が橋本を覆った。その光がトマホー クをはじいていた。 「な、なにぃッ!」 「藤田よ、お前が今何をしているのか、わかっているのか! 今このおれを殺 せば、世界は終わりを迎えるのだぞ!」 「うるせぇ! この世がどうなろうと、知ったこっちゃねぇ! おれはただ、 おれ達仲間をバラバラにしたてめぇと、あとひとり、志保のヤツをこの手でブッ 殺せれば、それでいいんだからなぁ!」 浩之がそう叫んだその時。 『いけません! 浩之さん!』 浩之の心に、緑色の髪の少女の姿が写った。 緑色の光が強くなり、トゥハート1の体が吹き飛ばされる。コクピットの中 で、浩之は呆然としていた。 「なぜだ……。なぜおまえがそこにいる!」